このページの要点
- 配線・盤設置・試験という工事そのものは、通常の電気工事の延長
- 違うのは「系統の考え方」と「守るべきルール」。100V の経路と信号線の経路を分けて理解する
- プログラムの書込み・動作確認・シーン調整はインテグレーターが行う。電気工事業者がシステムを設定する必要はない
まず、安心していただきたいこと
Luxury SmartHome と聞くと特殊な工事に思えるかもしれませんが、電気工事業者の方にお願いする作業は、分電盤からの配線、盤の設置、器具までの配線、絶縁・導通試験です。工事そのものは、通常の住宅の電気工事の延長にあります。
変わるのは次の2点です。
- 系統の考え方 ― 照明の 100V がどこを通るか、信号線がどこからどこへ行くかが、通常の住宅と異なります
- 守るべきルール ― 制御盤の電源や DALI 信号線の配線には、守らないとシステム全体が動かなくなるルールがあります
図面(分電盤構成図、DALI 系統分岐図、配線ルート図、VVF 仕様書)は電気設備設計者が作成し、システムのプログラム書込みや試運転はインテグレーター(当サイトを運営するスマートライト株式会社)が行います。電気工事業者の方は、設計図書に従って施工するという立場は通常どおりです。
通常の住宅と違う、5つのポイント
- 照明回路の行き先が変わる ― ON/OFF・位相制御・PWM の器具は、100V が必ず「制御盤」を経由します。一方、DALI 器具の 100V は分電盤から直接配線します。
- 信号線の配線が加わる ― DALI 器具には DALI 信号線、PWM 器具には PWM 信号線を、制御盤から配線します。
- 「制御盤」という盤が増える ― Lutron HomeWorks のプロセッサ・出力モジュールを収納する盤です。分電盤から独立した 100V 回路で給電します。
- 回路の分け方は、設計側で決まっている ― 位相制御・ON/OFF・PWM は「1回路 = 1制御単位」です。どの器具を1回路にまとめるかは照明デザイナーの回路分割計画で決まり、電気設備設計者の図面に反映されます。
- プログラムと試運転はインテグレーターが行う ― 電気工事業者の絶縁・導通試験のあと、インテグレーターがプログラム書込み・動作確認・シーン微調整を行います。
このセクションの読み方
- 01
普通の住宅との違い
通常の住宅と並べた比較表で、変わること・変わらないことを確認します。
- 02
系統の考え方
100V の経路と信号線の経路を、調光方式ごとに分けて理解します。
- 03
配線ルール
制御盤の独立回路と、DALI 信号線で必ず守るルール。現場チェックリスト付き。
- 04
制御盤の設置と電源
設置場所の条件、分電盤からの配線、誰が何を決めるのか。
- 05
工事区分と施工の流れ
誰が仕様を出し、誰が施工するか。施工から試運転までの流れと、共有すべきこと。
- 06
よくある質問・用語集
現場でよく出る疑問と、図面や打合せに出てくる用語の説明。
設計側から見た役割分担も公開しています
建築設計者・照明デザイナー・インテグレーター・電気設備設計者の4者が、それぞれ何を決めているのかは 4者の役割分担(設計者向けページ)にまとめています。図面がどのような経緯で作られているかを知りたいときにご覧ください。
分からないことは、着工前に
系統の考え方や配線ルールについて、図面を見て不明な点があれば、施工に入る前にご相談ください。