このページの要点
- スマートホームの設計・実装は「インテグレーター」という専門業者が担う。設計者がシステムの詳細を抱え込む必要はない
- 声をかけるのは企画〜基本設計の早期。実施設計の後半では手戻りが発生する
- インテグレーターがやらないこと(器具選定、回路分割、分電盤設計、配線施工)を最初に把握しておく
インテグレーターとは何者か
インテグレーターとは、Lutron HomeWorks の設計・実装・コミッショニング(試運転調整)・運用支援を一貫して担う専門業者です。このサイトを運営するスマートライト株式会社は、この立場でプロジェクトに参加します。
| 領域 | 内容 |
|---|---|
| システム設計 | プロセッサ構成、ネットワーク設計、出力モジュール選定、容量試算 |
| 制御盤設計 | 制御盤内の機器レイアウト、寸法、設置要件の提示 |
| プログラミング | シーン・ボタン動作・タイムイベント・センサー連動の実装 |
| 試運転・調整 | 現地でのコミッショニング、シーン微調整、不具合対応 |
| 他システム連動 | 空調・シェード・AV・セキュリティ等との統合設計 |
| 保守・運用支援 | 引渡し後の不具合対応、シーン変更要望への対応 |
インテグレーターが「やらないこと」
混同されやすいのですが、以下はインテグレーターの業務範囲外です。誰が担当するかを着手時に決めておかないと、「誰も設計していない範囲」が後から見つかります。
| やらないこと | 担当するのは |
|---|---|
| 照明器具の選定・調光方式の決定 | 照明デザイナー |
| 回路分割計画(位相・PWM・ON/OFF 器具のグルーピング) | 照明デザイナー |
| 配線仕様の判断・分電盤構成の設計 | 電気設備設計者 |
| DALI 系統の並列分岐設計 | 電気設備設計者 |
| 物理配線の施工・盤の現地据付 | 電気工事業者 |
| 建築意匠の決定・スイッチ配置の最終決定 | 建築設計者 |
詳しくは 4者の役割分担 をご覧ください。
いつ声をかけるか ― 結論は「基本設計の早期」
スマートホーム技術の導入を検討し始めた時点で、インテグレーターを巻き込むことを強くお勧めします。
企画〜基本設計初期◎ここで相談制御盤の場所を意匠計画に組み込める。概算予算を早期に把握できる
基本設計後半○まだ間に合う制御盤の寸法が分かり、納戸・電気室の確保が間に合う
実施設計途中△無理が出始める制御盤位置の変更が間に合わず、無理な配線ルートになる可能性
実施設計後半・施工直前✕手戻り発生配線・分電盤・意匠の再検討が必要。工期とコストに大きな影響
インテグレーターに初めて声をかける時期と、その結果。プロジェクトは 企画 → 基本設計 → 実施設計 → 施工 → 試運転・引渡し → 運用 の順に進みます。
こうなったら連絡を
- オーナーから「家全体をスマート化したい」「照明を一括制御したい」と要望が出た
- 照明デザイナーから照明制御システムの導入を提案された
- シェード・空調・AV など複数の設備を連動させたい話が出た
- 別荘・ペントハウスなどでシーン操作を前提とした空間演出が要件になった
初回相談で用意するもの
プロジェクト概要(規模・用途・想定居室数)とラフプランがあれば十分です。図面が固まっている必要はありません。インテグレーターからは、システム規模感の概算、参考事例、概算コストのレンジをお返しします。企画〜基本設計初期の概算提示・ご相談は無償です。
Lutron HomeWorks について
このサイトで扱うのは、米 Lutron Electronics 社の住宅向けハイエンド制御システム Lutron HomeWorks です。照明・シェードの質感と、キーパッドの仕上げに強みがあり、照明+シェード+空調を基本セットとして構成します。