このページの要点
- 分電盤・制御盤まわり・器具までの配線と盤の設置、絶縁・導通試験が電気工事業者の範囲。設計と仕様は電気設備設計者・インテグレーター・照明デザイナーから出る
- 試験のあと、インテグレーターがプログラム書込み・動作確認を行い、照明デザイナー・オーナーとシーンを微調整する
- 施工中は配線進捗(特に DALI の並列分岐位置)、現場での変更点、制御盤搬入日程、コミッショニング日程を共有する
工事区分
Lutron HomeWorks の照明制御における、設計と施工の区分です。
| 項目 | 設計・仕様を出す人 | 施工する人 |
|---|---|---|
| 分電盤(制御盤への独立 100V 供給、DALI 器具の 100V 給電、ON/OFF・位相・PWM 器具用の各回路の確保) | 電気設備設計者 | 電気工事業者 |
| 分電盤 → Lutron 制御盤の 100V 回路(独立回路の VVF 配線) | インテグレーター(機器構成・出力モジュール仕様を提示) 電気設備設計者(必要回路数・想定負荷・VVF 仕様を決定) |
電気工事業者 |
| 分電盤 → DALI 器具の 100V 回路(制御盤を経由しない直接配線) | 建築設計者・照明デザイナー(配置と系統) 電気設備設計者(電気設計) |
電気工事業者 |
| Lutron 制御盤 → ON/OFF・位相・PWM 器具の配線(VVF、PWM は信号線も) | 照明デザイナー(制御単位を決定) 電気設備設計者(回路割り当て) |
電気工事業者 |
| Lutron 制御盤 → DALI 器具の信号線 | 電気設備設計者(直列20台未満の並列分岐設計、配線ルート反映) | 電気工事業者 |
| Lutron 制御盤の盤設計(機器構成) | インテグレーター | ― |
| Lutron 制御盤の物理設置、一次側電源接続 | インテグレーター(寸法・設置要件) 建築設計者(設置場所の最終決定) |
電気工事業者 |
| 絶縁・導通試験 | ― | 電気工事業者 |
| プロセッサへのプログラム書込み、動作確認 | ― | インテグレーター |
| シーン微調整 | 照明デザイナー(シーン設計) | インテグレーター(照明デザイナー・オーナーと) |
照明器具は照明デザイナーが選定し、器具は支給品となる場合があります。器具の取付をどこが行うかの区分は、プロジェクトごとに確認してください。
電気工事業者が受け取る図面
| 図面・資料 | 作成者 | 受け渡し時期 |
|---|---|---|
| 分電盤構成図(独立回路・DALI 器具電源回路含む) | 電気設備設計者 | 実施設計 |
| DALI 系統分岐図(直列20台未満の並列分岐計画) | 電気設備設計者 | 実施設計 |
| 配線ルート図(分電盤〜制御盤〜各器具) | 電気設備設計者 | 実施設計 |
| VVF 仕様書(サイズ・芯数・配線長) | 電気設備設計者 | 実施設計 |
このほかインテグレーターは、Lutron システム系統図や制御盤機器構成図を作成します。
施工から試運転までの流れ
配線工事
分電盤 → Lutron 制御盤の独立回路 VVF 配線、分電盤 → DALI 器具の 100V 直接配線(制御盤を経由しない電源系統)、Lutron 制御盤 → 各器具への配線(VVF/DALI 信号線)を行います。
制御盤の設置
インテグレーターが手配・搬入した Lutron 制御盤を物理設置し、一次側電源を接続します。
照明器具の取付
器具は支給品となる場合があります。取付の区分はプロジェクトごとに確認してください。
絶縁・導通試験
電気工事業者が絶縁・導通試験を行います。ここまでが電気工事業者の主な範囲です。
プログラム書込み・動作確認(インテグレーター)
インテグレーターがプロセッサへプログラムを書き込み、全器具の動作確認を行います。不具合があればインテグレーターが対応します。
シーン微調整(インテグレーター・照明デザイナー・オーナー)
インテグレーターが、照明デザイナーやオーナーの立会いのもとでシーンを微調整し、引渡しへ進みます。
シーンの設定、ボタンの動作、調光レベルの調整など、システムのプログラムに関わる作業はすべてインテグレーターが行います。電気工事業者の方にお願いしたいのは、図面どおりの系統で、ルールを守って配線されていることです。
施工フェーズで共有・確認すること
施工フェーズでは、インテグレーターと電気工事業者(必要に応じて建築設計者)で打合せを行います。目的は、制御盤搬入・現場進捗の確認と、配線品質の担保です。
- 配線進捗 ― 特に DALI 系統の並列分岐位置
- 現場での変更点 ― 意匠変更の有無を含む。変更の影響はインテグレーターが評価します
- 制御盤搬入日程
- コミッショニング(試運転調整)日程 ― オーナー立会いの可否を含む
この期間、インテグレーターは制御盤の手配・搬入、プログラム実装の事前準備を進め、必要なときは配線確認のために現場に立ち会います。
回路のまとめ方、DALI の分岐位置、配線ルートなどを現場の都合で変える必要が出た場合は、施工前に電気設備設計者・インテグレーターへ共有してください。施工開始後の制御単位の変更は、配線のやり直しになります。→ 配線ルール
次の内容は準備中です。現時点で確認が必要な場合は、お問い合わせください。
- キーパッド(壁スイッチ)、電動シェードに関する工事区分
- 試運転時に電気工事業者の立会いが必要かどうか、不具合発生時の切り分けの進め方
- 見積時の注意点