このページの要点
- スマートホームの設計・実装は専門業者であるインテグレーターが担う。声をかけるのは企画〜基本設計の早期が最も効果的
- 設計者に必要なのは、システムの詳細知識ではなく「いつ・誰が・何を決めるか」の全体像
- 下の8ページを順に読めば、初回相談から引渡し後までの進め方をひととおり把握できる
このセクションについて
Lutron HomeWorks を採用するスマートホームのプロジェクトでは、建築設計者・照明デザイナーは「インテグレーター」と呼ばれる専門業者と連携して進めることになります。ところが実務では、次のような声をよく伺います。
- いつインテグレーターに声をかければよいか分からない
- 何を話し、何を渡せばよいか分からない
- インテグレーターが何を作ってくれて、何を作ってくれないのかが曖昧
- 照明以外にどこまで統合できるかのイメージが持てない
このセクションは、こうした疑問にお答えし、プロジェクト着手から竣工・引渡し後までのインテグレーターとの付き合い方を整理したものです。戸建住宅・別荘・ペントハウスなどの高級住宅を対象としています。
プロジェクトの流れと、声をかけるタイミング
◎〜✕ は「インテグレーターに初めて声をかける時期」としての評価
結論から言えば、声をかけるのは企画〜基本設計の早期です。制御盤の設置場所を意匠計画に組み込め、概算予算も早い段階で把握できます。実施設計の後半や施工直前になると、配線・分電盤・意匠の再検討が必要になり、工期とコストに大きく影響します。
ページ一覧
- 01
最初にやること
インテグレーターとは何者か、何をやって何をやらないのか。いつ声をかけるべきか。
- 02
フェーズ別の進め方
企画から引渡し後まで、各フェーズで話すこと・渡すもの・受け取るもの。
- 03
4者の役割分担
建築設計者・照明デザイナー・インテグレーター・電気設備設計者。誰が何を決めるのか。
- 04
照明設計の注意点
調光方式の選び方と回路分割。DALI を第一選択とする理由。
- 05
照明以外の連動
シェード・空調・床暖房・換気・AV。連動の確認事項とトレードオフ。
- 06
予算感
金額を左右する要因と、コストを抑える設計上の工夫。
- 07
打合せチェックリスト
初回打合せから引渡し前まで、各時点で確認すべき項目。議事録のテンプレートに。
- 08
よくある質問
費用の発生時期、シーンの変更、故障時の動作、将来の拡張など。
次のアクション
このセクションをお読みいただいたあとは、次の順でプロジェクトを進めることをお勧めします。
オーナーヒアリング
スマート化の希望範囲を聞き取ります。部屋単位、操作方法、連動させたい機器がポイントです。
インテグレーターに初回相談
プロジェクト概要をまとめて、インテグレーター(スマートライト)に初回相談をご依頼ください。ラフプランの段階で構いません。
基本設計初期に3者打合せ
建築設計者・照明デザイナー・インテグレーターの3者で打合せを行い、システム規模と制御盤の位置を固めていきます。
電気設備設計者にも共有
「4者の役割分担」と電気工事業者向けのページを、電気設備設計者にも共有します。
チェックリストを議事録のテンプレートに
「打合せチェックリスト」を、各フェーズの打合せ議事録のテンプレートとしてご活用ください。