このページの要点
- Lutron 制御盤には、必ず独立した 100V 回路を供給する。他の照明回路・コンセント回路と共用しない
- DALI 信号線は一筆書きにしない。直列で接続する器具は 20台未満とし、超える場合は並列分岐する
- DALI 信号線は CPEV-S 1.2φ(極性なし)、総延長は 300m が上限。100V 電源線との並走時は離隔に注意する
重要
このページのルールは、施工方法を誤るとシステム全体が正常動作しなくなるものです。施工が進んでから発覚すると、手戻りが大きくなります。「配線が楽だから」という理由で現場判断で変えないでください。
ルール1:制御盤の電源は、必ず独立回路
Lutron 制御盤には、必ず独立した 100V 回路を供給します。
他の照明回路・コンセント回路と共用した場合、ノイズや電圧変動の影響で誤動作する可能性があります。
- 独立回路の設計(回路構成・容量・ブレーカ選定)は電気設備設計者が行い、分電盤構成図に示されます
- 電気工事業者は、その図面に従って独立回路を施工します
- 現場の都合で近くの回路から電源を取る、といった変更は行わないでください
担当の分け方や、分電盤から制御盤までの配線については 制御盤の設置と電源 で説明しています。
ルール2:DALI 信号線は、直列 20台未満
DALI 信号線を一筆書きで多数の器具に渡る配線にすると、器具の内部抵抗の合計が高くなり、信号レベルが低下して正常動作しなくなります。
- 直列で接続する DALI 器具は 20台未満に抑える
- 20台以上になる場合は、配線経路上の任意の位置で並列分岐して系統を分ける
- 分岐する場所は、制御盤側/中継ボックス内/天井裏など、施工しやすい場所でかまいません
分岐は誰が決めて、誰が施工するのか
| 項目 | 担当 |
|---|---|
| DALI 系統分割・並列分岐の設計(どの器具を1系統にまとめ、どこで分岐するか) | 電気設備設計者 |
| 分岐位置の現場施工(中継ボックス等) | 電気工事業者(電気設備設計者と協議) |
どの器具を1系統にまとめ、どこで分岐するかは、電気設備設計者が作成する DALI 系統分岐図に示されます。電気工事業者はこの図に従って施工し、現場の納まりで分岐位置を調整したい場合は、電気設備設計者と協議してください。
分岐位置は、インテグレーターにも共有を
施工フェーズでは、配線進捗のうち特に DALI 系統の並列分岐位置を、インテグレーターと共有・確認することになっています。図面から分岐位置を変えた場合は、その内容を必ず伝えてください。→ 工事区分と施工の流れ
ルール3:DALI 信号線の仕様
- ケーブルは CPEV-S 1.2φ(極性なし)
- 配線の最大総延長は 300m を上限とする(DALI 規格上の制限。超過時は信号劣化により動作保証外)
- 100V 電源線と並走する場合の離隔距離に注意する(ノイズ対策)
DALI 信号線の配線ルートは電気設備設計者が設計します。現場でルートを変更して配線長が延びる場合は、総延長の上限を超えないか確認が必要です。
現場チェックリスト
- 1. Lutron 制御盤の電源は、分電盤からの独立した 100V 回路になっている(他の照明回路・コンセント回路と共用していない)
- 2. ON/OFF・位相制御・PWM 器具の 100V は、制御盤を経由して配線している
- 3. DALI 器具の 100V は、制御盤を経由せず分電盤から直接配線している
- 4. 位相制御・ON/OFF・PWM の回路は、図面どおりの「1回路 = 1制御単位」で配線している(現場判断で回路をまとめていない)
- 5. DALI 信号線は CPEV-S 1.2φ を使用している
- 6. DALI 信号線で直列に接続している器具は、どの系統も 20台未満である
- 7. 20台以上になる箇所は、DALI 系統分岐図に従って並列分岐している
- 8. DALI 信号線の総延長は 300m 以内に収まっている
- 9. DALI 信号線が 100V 電源線と並走する箇所は、離隔に配慮している
- 10. 図面から変更した点(特に DALI の分岐位置)を、電気設備設計者・インテグレーターに共有している
現場ごとの指示について
100V 電源線との離隔距離、信号線の接続方法・端末処理、配線への系統表示(ラベリング)は、設計図書とインテグレーターの指示に従ってください。